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事故物件に住んでみた!を読んでみた  

2012年 02月 01日

(1月28日のつづきです)

はたして、事件歴を持つ部屋はその後どうなるのか?
そもそも、俗にいう 「いわくつき物件」 は本当にあるのだろうか?

前回の書物では疑問が解けず、不完全燃焼に終わった私が
このたび手にした “新物件” がこれ。

なんとも扇情的なこの表紙には、読む前の時点から震撼させられるものがあり
amazonから受け取ったのが夜だったことも手伝って
開封せぬまま一晩寝かしておいた私。
臆病者のこの対策は、翌朝、本を手にして読み進めるうち、
その方策がふさわしかったことを知る。
夜中のトイレどころか、昼間にだって行けなくなるような内容だったのだ。

断っておくが、この本には巷によくある恐怖譚や心霊話の予定調和は一切ない。
予定調和とは、たとえば 「金縛りにあったホテルは、あとで知ったことだが
心中があった部屋だった」 などのオチが付いてる話のことだ。
「居間の照明が急に落ちた」、 「真夜中、気配がする」
「我が家だけ地震のような揺れがあった」 ・・・このようなことは話題にない。

著者の森氏は元記者で、住居していた団地が取り壊しによって余儀なく退去され
破格の賃貸料である事故物件に移り住む。
それは高い家賃を払えぬ収入のせいと、
ジャーナリストとして物件を検証するのが目的。

私はページをめくりつつ何度も、ここで読むのはやめようと思う。
が、やめられないのは、やめたほうが怖いであろうことはさることながら
著者の冷静さと徹した客観視と、果敢で精力的な取材力が
ルポタージュとして見事に読ませるものになっていたからである。
(収入面の事情や、仕事上の使命を自らに課したとはいえ、
自殺歴がある一室に住むという “変わり者” であることを
友人や後輩や知人に伝えたエピソードを随所に導入することで
より明確にしていた潔さも)

そうして、一気に読み終えたときは
途中の 「ここでやめよう」 は、ウソのように晴れ晴れとしたものだった。
その証に、私はすぐ再読したほどだ。

事故歴のある部屋は、住み手の感覚によって違うものでありそうで
しかし、いわくつき物件というのは、本当にある

これらを知ることができたのは、この本のおかげ。
私のように臆病ながら、真実の怖いもの見たさ派にはおススメ著作。

ときに、まったくの余談ながら
著者の住む部屋で亡くなった先住者は自殺ではなく
不慮の事故死ではありますまいか?
根拠はもちろん何にもないし、
そんな気がする・・・ってのもどうかと思い知っておりますが。

# by kaede-town | 2012-02-01 22:15

深化のドリンク  

2012年 01月 31日

睡眠不足ではないのに、やたら眠かった今朝の出勤途上。
クルマのヒーターを切っても瞼が下がる傾向を危ぶんで
カフェインをチャージすべくコンビニへ。

すると、その店はエスプレッソマシーンが導入されていたんです。

100円とは思えない香りと濃い味に驚きました。

近頃の “買うコーヒー” がどれも平均点以上に思えるのは
スタバの功績でしょうか?
ファミレスでもファストフード店でも高速道のSAの自販機でも
どれもシアトル系の画一的な味ながら、
エスプレ機の普及は、手軽で裏切られないぶん信頼できるというものです。
麦茶を煮詰めたような、いがらっぽいだけのコーヒーを知る世代としては。

ま、本当に美味しいコーヒーとは、
いい水&厳選豆を使ってじっくり丹念にドリップしたものなのでしょうが
今朝、同店にて買ったこの缶茶は
茶筅でグリップしたお点前に等しいハイクォオリティだったです。


こうして、カフェインとカテキンとポリフェノールのおかげで
本日はバリバリ&イキイキ&ハツラツとお仕事することができました。


・・・と、日記には書いておこう。
(昔、こんなCMがありましたよねぇ)


# by kaede-town | 2012-01-31 22:12

腰痛治療 ③  

2012年 01月 29日


昨夜&今夜は、下北Queでのコレクターズライブ2daysだったのでした


しかし、今の私は腰椎に爆弾を抱えているゆえ無念の欠席


安静に徹することこそ最大の治療といえますが、


この方法はなかなか厳しいものがありますよ(涙)





                  でも、いいライブで全員が笑顔だったなら私もハッピーよ



# by kaede-town | 2012-01-29 19:50

いわくつき物件  

2012年 01月 28日

読めば、夜中のトイレに行けなくなること必定なのに・・・。



きっかけは、昨年末に見た深夜番組でした。

殺人が起こったマンションで暮らす人々が
事件以降、どれほどの精神的苦痛を余儀なく浴びるかを
経験者の証言を元に構成されていた内容です。

住民全員が警察から犯行時刻のアリバイ確認をされ
そのとき刑事からは警察手帳の提示ではなく名刺を渡され
アリバイの不確かな者は執拗に追及されたり待ち伏せされるそう。

いくら自分が潔白でも、次第に追い詰められてノイローゼになる率は高く、
引っ越していく者も多ければ、家庭不和となるケースさえもままあるのだそう。

そんなこんなの実録集を再現映像で演じたネプ原田泰造さんの怪演もあって
知らない世界を教えられた固唾を呑むほどの濃さでした。

とりわけ私の興味と好奇心が沸いたのは、
事件のあった一室が、その後どうなるのかということで。

そう・・・、 いわゆる “いわく” がついた物件に関してです。
っていうか、ホントにいわくつき不動産物件ってあるのでしょうか?

原田泰造さんが演じた番組では、事件発覚後の翌日にお坊さんが
現場で線香を炊いて供養を行うのがセオリーとのことでしたが、
私が知りたいのは、空室となったその後のことです。

なので調査隊は(私ひとりですが)、ググ検索してみたのです。

そうして邂逅したのが上掲の 「いわくつき 日本怪奇物件」。
amazon経由でゲットしました。

嬉しさ半分&おののき半分で読みはじめたところ、
私が求めていたリアルではなく、「読み物」 としての一作でした。

でも、この本によって “恐怖” を得たのは本当です。

それは、著者が任侠方面ばりのご面相だったことよりも、
このブログのログイン画面の右端に
ググッたこの本の表紙が執拗に出てくる現象です。






# by kaede-town | 2012-01-28 21:38

月夜の記憶  

2012年 01月 27日

西の夜空に浮かんだ、鋭利な鎌のような下弦の月を見ながらの帰途、
不意に今は亡き両親のことを思い出してしまった。

壮絶な闘病の末に、力尽きて生涯を閉じた父が
入院中の身ながらもまだ自由に歩行ができていたときの話だ。

昭和ヒトケタ生まれで存分に昔気質だった父は
生来の口下手もあってか、
ばりばり仕事をしていた現役時代は決して
自宅に電話をかけてくるような人ではなかった。
家族への必要な伝言があってさえ。

そんな父が、
数枚の10円玉を持って病棟の隅にある赤電話へ向かう。
家にいる母と話すためである。
病床に娘が付き添っているときでも、
母が仕事から帰ってくる時間になると電話をかけに行く。
その背を見送る娘は、
無口な父が一体なにを母と話すことがあるのだろう、と
不思議な思いを抱えていたものだ。

母も母で、どんなに疲れて帰ってきても
娘と  “父の余命” について深刻に語るさなかであっても
電話のベルが鳴ると勢いよく受話器に飛びついていた。
その声音は、妙に明るく元気溌剌としていた。
母は、父を励ます一心しかなかったのだろう。

父と母の間で、そんな電話のやりとりがつづいた或る晩、
いつもの時間に鳴った電話のベルに
開口一番、母が華やいだ声で放ったのは
隣室にいた娘に丸聞ごえなほど大きなものだった。

「お父さん、今夜はとっても綺麗な月が出てるわね!」

父がどう返答したかは娘の当方には不明であるものの、
二人が恋人同士のような会話をしていた様子は窺えた。

しかし、父と母が電話で会話をしたのは、それが最後だったと思う。

母が 「綺麗な月!」 と叫んだあの夜と
今夜、私が見たそれがまったく同じカタチをしていたことに気づいたとき
ざわめく胸の記憶がよみがえり、不覚にも涙をこぼしてしまった。

それは、
これまで父が世を去って間もなく母も逝ってしまったことに
親の居ぬ辛さでしか計れなかった自分本位が、
病さえ受けなければまだまだ生きられたであろう父と母の、
当人たちの無念の早世を慮ってのことである。



# by kaede-town | 2012-01-27 22:14

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